奈良先端アントレシリーズ
4. 先端科学技術と社会の調和に向けた応用講座
~IT技術とバイオ技術の社会実装による社会課題の解決~
概要
先端科学技術を活用した起業のためのELSI(エルシー、ethical, legal and social implications:倫理的・法的・社会的な課題を意味します)講座です。SDGsの達成に向けたグリーン・イノベーション分野の科学技術と社会の関係性を学び、社会共創できる応用的な起業力を身につけることを目指します。
到達目標
これまでに多くの科学技術は様々な恩恵をもたらすと同時にその負の側面が存在することが明らかとなっている。常にこのようなことが起こりうる「新しい科学技術=エマージングテクノロジー」にはどのように向き合い、対応すべきか?本講座では、バイオとIT分野のエマージングテクノロジーであるゲノム編集、培養肉、AI、IoTを題材に、これらが社会に受け入れられるためにはどのような課題があり、解決すべきかについてを考える。
受講方法
事前にコンテンツ001「イントロダクション」を視聴し、バイオ分野のコンテンツ(ゲノム編集:002〜004、培養肉:005〜007)、IT分野のコンテンツ(AI:008〜010、IoT(Winny):011〜014)の少なくとも1分野を視聴し、スクーリングに参加する(少なくとも2/8か2/22のどちらかに参加すること)。スクーリングでは、エマージングテクノロジーであるゲノム編集、培養肉、AI、IoTを題材に、多角的にそのメリット・デメリットを検討し、その問題点と解決策について議論する。
実施日程
動画視聴:下記スクーリング日程までにコンテンツ002〜007または、008〜014を視聴すること
スクーリング1: 2024年2月8日(木)15:00〜16:00 (Zoom実施予定)
スクーリング2:2 2024年2月22日(木)15:00〜16:00 (Zoom実施予定)
※詳細は受講登録者にメールで連絡します
主な講師
久保稔
動画教材一覧(視聴方法は受講登録後に案内します)
1 1.「イントロダクション」~エマージングテクノロジーとその普及〜
2 2a.「ゲノム編集技術をめぐる社会的課題」~ゲノム編集技術に対する期待
3 2b.「ゲノム編集技術をめぐる社会的課題」~社会的諸課題
4 2c.「ゲノム編集技術をめぐる社会的課題」~ゲノム編集技術と社会のあるべき姿の模索
5 3a.「培養肉の社会受容の動向」~培養肉の特徴と背景
6 3b.「培養肉の社会受容の動向」~培養肉に対する人々の反応
7 3c.「培養肉の社会受容の動向」~今後の培養肉の倫理的・社会的課題
8 4a.「社会における人工知能のあり方」~AIの歴史
9 4b.「社会における人工知能のあり方」~AIガバナンス
10 4c.「社会における人工知能のあり方」~AIに対する政策の動向
11 5a.「情報技術と法」~ファイル共有ソフトWinnyを巡って
12 5b.「情報技術と法」~日本の著作権システム
13 5c.「情報技術と法」~開発者金子氏には何が起きたのか?
14 5d.「情報技術と法」~「情報技術と法」の課題
参考資料1「動物倫理と生命操作技術」~「倫理」とは何か
参考資料2「動物倫理と生命操作技術」~動物倫理学の脱-人間中心化
参考資料3「動物倫理と生命操作技術」~生命操作技術の脱-人間中心化
参考資料4「イントロダクション・ゲノム編集技術をめぐる社会的課題」の質疑応答
参考資料5「培養肉の社会受容の動向」の質疑応答
参考資料6「社会における人工知能のあり方」の質疑応答
参考資料7「情報技術と法」の質疑応答
参考資料8「動物倫理と生命操作技術」の質疑応答
参考資料9「パネルディスカッション」